28.引越し
術後の経過も良好で、色々な管も取れて食事もでき、順調に回復に向かっていた。
ベッドが空き次第、リハビリセンターに移ることができると言われていて、ただそれが
1週間後なのか1ヵ月後なのか全く分からないということだった。
ちょうど1年前、いつも通りに朝の回診に訪れたドクターから「明日移動になったから」
と告げられた。どんなところでどんな風に過ごすのかを母に一目見てもらえることで、
少しでも不安や心配を減らせることができるのではないかと思ったから、母が滞在中に
リハビリセンターに移動になったことは嬉しかった。
せっかくようやく慣れてきた病院生活のリズムや仲良くなったナースさんたちと
お別れするのは寂しく、またリハビリセンターに移動しそこに慣れるまでの不安を思うと、
このままずっと病院にいたいと思う気持ちにもなった。
翌日、朝9時に出発予定だったのが車の遅延で11時に変更になった。
入院していた病院からリハビリセンターまではほんの15分弱ほどの距離。
移動ベッドに寝かされたままの車の移動は、なんだか首が締め付けられるようで
息苦しくて気持ち悪かった。
いよいよリハビリセンターに到着。なぜか男の人と相室で、私の母も怪訝な顔・・・
想定外のルームメイトに困惑だけど、他の部屋が空くまで我慢するしかないらしい。
担当のナースに血圧を計られた後は、体の状態についての質問攻め。これが6枚以上の
束になった用紙で永遠と続く問いに、グッタリ疲れ果てた。
次は担当のPTが現れて自分に合ったマニュアルの車椅子を支給してもらい、今まで病院で
与えられていた拷問椅子とは違い、座り心地も格段の差。自分で車椅子をコントロール
して移動、方向転換できることに感動。これで少し私の自由が取り戻せたような感じ。
この施設にはフリースペースがあり、病院のように誰もバタバタとしていないので
ゆったりとリラックスモードが漂っている。Coryさんと母と3人で中庭のパティオで
日中ずっとまったりと、コーヒーを飲みながら寛いだりもできた。
すぐ隣にあるスーパーマーケットに内緒で連れ出してくれたのだけれど、
事故後初めての公共の場は怖さと恥ずかしさとで落ち着かず、身を小さくさせて
誰とも目が合わないように帽子を深くかぶった。
ベッドが空き次第、リハビリセンターに移ることができると言われていて、ただそれが
1週間後なのか1ヵ月後なのか全く分からないということだった。
ちょうど1年前、いつも通りに朝の回診に訪れたドクターから「明日移動になったから」
と告げられた。どんなところでどんな風に過ごすのかを母に一目見てもらえることで、
少しでも不安や心配を減らせることができるのではないかと思ったから、母が滞在中に
リハビリセンターに移動になったことは嬉しかった。
せっかくようやく慣れてきた病院生活のリズムや仲良くなったナースさんたちと
お別れするのは寂しく、またリハビリセンターに移動しそこに慣れるまでの不安を思うと、
このままずっと病院にいたいと思う気持ちにもなった。
翌日、朝9時に出発予定だったのが車の遅延で11時に変更になった。
入院していた病院からリハビリセンターまではほんの15分弱ほどの距離。
移動ベッドに寝かされたままの車の移動は、なんだか首が締め付けられるようで
息苦しくて気持ち悪かった。
いよいよリハビリセンターに到着。なぜか男の人と相室で、私の母も怪訝な顔・・・
想定外のルームメイトに困惑だけど、他の部屋が空くまで我慢するしかないらしい。
担当のナースに血圧を計られた後は、体の状態についての質問攻め。これが6枚以上の
束になった用紙で永遠と続く問いに、グッタリ疲れ果てた。
次は担当のPTが現れて自分に合ったマニュアルの車椅子を支給してもらい、今まで病院で
与えられていた拷問椅子とは違い、座り心地も格段の差。自分で車椅子をコントロール
して移動、方向転換できることに感動。これで少し私の自由が取り戻せたような感じ。
この施設にはフリースペースがあり、病院のように誰もバタバタとしていないので
ゆったりとリラックスモードが漂っている。Coryさんと母と3人で中庭のパティオで
日中ずっとまったりと、コーヒーを飲みながら寛いだりもできた。
すぐ隣にあるスーパーマーケットに内緒で連れ出してくれたのだけれど、
事故後初めての公共の場は怖さと恥ずかしさとで落ち着かず、身を小さくさせて
誰とも目が合わないように帽子を深くかぶった。
by chi_cor
| 2011-07-22 16:36
| Spinal Cord Injury